夢物語じゃない関係性─漫画「忘却バッテリー」について話したい

 

忘却バッテリーを読んでいる時、人が人に向ける眼差しの優しさに涙が出そうになることが、多々ある。

忘却バッテリーは都立高校の新設野球部を舞台にした漫画だ。本作において語り手役を担う山田太郎は、中学時代のシニアリーグで「怪物バッテリー」と恐れられた投手・清峰葉流火(きよみねはるか・下画像右)と捕手・要圭(かなめけい・下画像左)と対戦。2人の圧倒的な実力に心を折られ、野球をやめることを決意する。その後野球部の無い都立小手指(こてさし)高校に進学するも、なんとそこにはあの怪物バッテリーの2人がいたのだ。

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数多の名門校からスカウトされていたはずなのに、何故2人が都立にいるのか。それは、要圭が野球に関する記憶を全て失い、シニア時代は「智将」と呼ばれるほどの頭脳明晰さを誇っていたにも関わらず、野球を始める前の超絶アホな人格*1になってしまっていたからだ。清峰は要としか野球をするつもりはなく、要が家から徒歩5分の都立に行くからという理由だけで同じ高校に進学することを決めていた。

野球に対して強い拒否感を示し、キャッチャーの防具がダサい等と駄々をこねる要、いいから俺の球を捕れと傍若無人ぶりを発揮する清峰、それを宥める山田……なんだかんだちまちまと練習を続けていたところに、同じくシニアリーグで名を馳せていた遊撃手・藤堂葵(とうどうあおい・下画像右)、二塁手千早瞬平(ちはやしゅんぺい・下画像左)が偶然通りがかってしまう。

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彼らもまた、数多のスカウトを蹴り、野球をやめて都立に進学していたのだ。まともな設備もなければ監督もいない、野球をするには全く適さない環境に幸か不幸か集結してしまった天才たち。「野球」というただ一つの共通項に導かれ、数奇な運命がいま動き出す──と、ここまでが大凡のあらすじになる。

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冒頭に記載した「人が人に向ける眼差しの優しさ」は、この作品のいたるところに散りばめられていると思う。ただ、作者のみかわ絵子先生は本作品のテーマとして「天才の人とか、何かひとつしか出来ない人、それに人生全部賭けている人に興味があった」*2と話されているため、私が忘却バッテリーに見出しているものと作者ご本人が捉えていらっしゃる主題は全く異なるものであることを、まずご承知いただきたい。

 

これはあまりご本人には見られたくない見解だが、みかわ先生って相当現実的で、容赦の無い人だと思う。例を挙げればキリが無いが、たとえば35話ではまるまる1話分のページ数を使って、高校野球の名門・帝徳高校に通う名も無き球児にとっての最後の夏を描いた*3。110話では、この漫画の読者であればかなり思い入れが深いであろうチームが予選1回戦で敗退する、という衝撃的な展開を広げた。しかしこれらは決して突拍子もない世界線の話ではなくて、現実の世界でも十分にあり得ることだというのは、高校野球にそれほど詳しくない私でも分かる。激しい競争が渦巻く強豪校で3年間レギュラーを獲れない球児の生き様も、ライバル校かのような描写をされていたチームが、主人公たちと対戦する前に予選1回戦であっけなく敗退するのも、残酷なまでに現実的だ。

そんな風に容赦無く現実を突きつけてくる作家が、相反して優しい関係性を描いてくれている。何故だろうか。

 

ここで私の人格形成に大きな影響を与えた、川原泉先生による『笑う大天使』に触れさせていただく。当作品の巻末解説を書かれた児童文学研究科・赤木かん子氏は、川原先生について『川原泉のマンガがなんでそんなに心地好いのかというと…人が人を愛する、いたわるということ…みかたによっちゃごくごく当たり前(中略)のことをその独特のユーモアでもって、川原さんはふははは、と笑いながら描いてくれるからなんです』*4と評されていた。

忘却バッテリーの中でも、同じようなことが描かれている。そして私は、みかわ先生にも同じものを見出してしまっている。チームのメンバーがイップスに苦しんでいることを告白したら、よそよそしく気を遣うでもなく、ただ真剣に、克服できる方法を考える。顔色が曇っていたらさりげなく声をかける。相手が今まで歩んできた野球人生を考えた上で、あえてそっとしておくという選択もできる。成長速度に人ぞれぞれ違いがあることを理解して、出来なくても責めない。出来ないことが出来るようになったら、一緒にたくさん喜んでくれる。

こんなの、もう相手を思いやる、いたわる気持ちとか、優しさとしか言いようがないのではないだろうか。干渉しすぎず、突き放しすぎず、踏み入らない方がいい範囲を登場人物達が本来持っている良識で判断し*5、お互いに見守りあう関係性が、不自然にではなく自然と成立しているのだ。一見簡単なことかもしれないが、実は難しいことだ。でも、みかわ先生はそれを強調・誇張したりしない*6。物語が進んでいく中で当たり前のように描いている。夢のような、特別なものではなく、ただ「確かにそこにある」ものとして描いてくれているように思う。

だからこそ、胸の内にすとんと素直に落ちてくるのだ。こういうの、いいなあと。他人に向ける優しさって特別なものじゃなくて、当たり前にあって当然なものなんだ。やっぱりそうだよね、それを当然だと思うことって恥ずかしいことじゃないよね、と思わせてくれるのが、忘却バッテリーという作品の魅力の一つだ。

みかわ先生は、キャラクター設定を先に決めて、高校野球という題材は後から考えたと話されている*7。そのため恐らくは野球漫画が描きたかった、というよりもヒューマンドラマを描きたかった、のほうが強いのではないかと踏んでいる*8。先述の通り私は高校野球に詳しくないため、この作品が野球漫画として面白いかどうかを判断することはできない。しかし、人間関係が丁寧に描かれる作品が読みたい方や、一人の人間*9が作中でどう変わっていくかをじっくり見つめたい方には胸を張ってお勧めできる作品だと、そう思っている。

忘却バッテリーには、いわゆる大袈裟な「鬱展開」は存在しない。登場人物も、現時点では死亡していない。派手なアクションも無い。昨今話題を呼んでいる漫画作品に挙げられる共通項には、ほとんど該当しない。でも、どうかもっとたくさんの人に読んでほしい。私は忘却バッテリーを読んだ後、切ない、あたたかい、苦しい……そんな相反する感情で胸がいっぱいになる。それは、この作品が、「本当は当たり前に存在していてほしい優しさ」で満たされているからだ。

その優しさで以て、登場人物たちは信頼関係で結ばれている。その関係性は、時に羨ましいとすら思ってしまうほど、清らかで強い。言葉にすると陳腐なものに聞こえてしまう「優しさ」が、どれほど尊くて大切なものか。改めてそう思わせてくれた作品、それが私にとっての「忘却バッテリー」である。

 

shonenjumpplus.com

 

※本編のコマは全てアル様から引用しています。アル | マンガの新刊・無料情報メディア

 

*1:清峰は要について「圭は元々常にアホだった」と話しており、小学生時代は「ハイパーうんこ投げデスゲーム」に興じるほどアホな子どもだった。

*2:ハナコ書店、2022年8月6日放送より

*3:ご本人がツイッターに投稿されているので、こちらのリンクから読める→https://twitter.com/mikawaeco/status/1422754471054958596?s=20&t=EfN6YBSNcoDKPoxn4HfNag

*4:川原泉(1996)『笑う大天使』2巻、p.265

*5:実際、一部の登場人物はそれぞれ忘れられるなら忘れたいであろう過去を抱えているが、それに関してチームメイトに告白している様子は無く、踏み入って話を聞いたりする描写も無い。

*6:逆にみかわ先生がこれでもかとドラマティックな描写をするのは、1人の人間が生きてきた過程に集中して焦点を当てる回だと思う。

*7:ハナコ書店、2022年8月6日放送より

*8:みかわ先生もそれほど野球にお詳しくはないそうで、特に試合場面に関しては夫であり高校野球経験者でもある高嶋栄充氏と共にストーリーを制作されている。

*9:やたらと美化するでもなく貶めるでもなく、本当に一人の「人間」の人生を真摯に描かれている印象を受けるため、あえて「キャラクター」ではなく「人間」と表現している。

浮所飛貴のI'm comingによせて

※うきしょひだかに対して歪んだ解釈を持つオタクのゴリ厚バイアス文章です。

 

 2020/02/14放送の少年倶楽部で、浮所飛貴による「I'm coming」が世に解き放たれた。これは2019年のサマステで彼がソロ曲として披露したもので、初日のレポを見て頭を抱えたのが昨日のことのように思い出される。

 

 「I'm coming」はNEWS・手越祐也のソロ曲であり、当グループの掛け持ちである私は彼のパフォーマンスを現場で見たこともある。この曲は「手越祐也」がやりたいことや彼が得意なことが一切の引き算無しに高濃度で詰め込まれた曲であり、正直これを聴いた/見た時は「手越祐也にしか出来ない」とすら感じていた。

 浮所は以前より「歌を頑張りたい」と様々なメディアで発言していて(好き)その流れで「手越くんみたいに歌が上手くなりたい」と話していることもあった。だからいつか手越のソロ曲をやるのかなとうっすら思ってはいたけど、「あなた」とか「Encore」とかそういうバラード曲をやると思っていたのだ。(「プラトニック」だったらガチ泣きしちゃうな♪と呑気に予想したりもした)結論から言って私は浮所飛貴をナメていた。浮所担として不甲斐ない。彼がいつだってオタクの予想の斜め上を行くアイドルだってこと、該当担は経験をもって記憶に刻まれているはずなのにだ。

 

 先述の通り、「I'm coming」はアイドル・手越祐也の美学とか矜恃とかそういう何かが色濃く出てる曲である。ちょっと気は狂ってるけどそこもイイ。それなのに、浮所はこの曲をカバーしても曲に食われる事はなかった。演出も本家のものとは全く違うものを用意して、本家には無かった振りも付けてきた。でもそれだけじゃなくて、もっとぼんやりとした観念的な要因で、浮所はこれでもかというほどの自己表現をこの曲を通じて成し遂げている。そこに手越祐也の影はなく、ただ浮所飛貴としてパフォーマンスを全うした。末恐ろしいアイドルである。

 

 浮所飛貴はとにかく自我が強い。気も強い。負けず嫌いだし、すぐに他担を狩るし(浮所の他担狩りのファン)頑固なところもあると思う。だからこそ、自分が良いと思ったもの、カッコイイとする理想の姿を実現するためなら手段を選ばない強さがある。

 加えて、彼は中島健人平野紫耀を尊敬する一方で、「自分だけのカッコよさを出したい」「いつでも観客の目を引くパフォーマンスを」と度々発言している。そんな彼だからこそ、「I'm coming」をカバーすることが出来たのだと思う。理想を持ち、既存のものをリスペクトしつつ、自己を表現する努力を怠らない。その努力に対して自信がなければ、「I'm coming」なんて曲は恐ろしくてカバーできない。浮所飛貴は間違いなく只者ではないのだ。

 

 この回の少年倶楽部のオープニングで、「普段は言えない愛」をトークテーマとして発言を振られた浮所は、ファンへの感謝を口にし、最後に投げチューをしてみせた。そこだけを切り取れば、浮所は「王子様系の王道キラキラアイドル」として認識されるだろう。彼もそこを目指していると発言しているし、彼の自己ブランディングの巧みさには毎度目を見張るものがある。

 しかし彼の恐ろしいところは、決してそこだけに収まらないところである。本人が自覚しているかどうかはわからないが、それこそ「I'm coming」のような曲ですら難なく(オタクには「難なく」と見えているところが彼の底知れないところだ)こなしてみせる。あのパフォーマンスの浮所は、今まで見たことのない浮所だった。こんなこともできるんだ、と思って背筋が凍った記憶がある。常時の彼の天真爛漫さが偽物だとはけして思わないが、油断していると背後から牙を剥かれるような感覚に襲われる。多面性こそが浮所の魅力なのだ。

 担当の贔屓目が存分に入った発言だと自覚しているが、彼には間違いなく天下をもぎとるだけの力がある。彼の目が黒いうちは、虎視眈々と頂点を狙い続けるだろう。

 

 浮所飛貴は恐ろしいアイドルである。

V6、HiHi Jetsのオタクに見つかれ

 

こんにちは。絶滅危惧種のV6・HiHi Jets掛け持ちオタクです。

先日V6長野博出演ドラマ「彼らを見ればわかること」にHiHi Jets・髙橋優斗がキャスティングされたことが正式に発表され、この機会に乗じてHiHi JetsのオタクにV6を認知してほしいという己の欲望のみでこの文章を書いています。

 

数年前にV6を見つけると同時にジャニオタとして目覚め、今年に入りHiHi Jetsとかいう温泉なんだかズブ沼なんだかよくわからないジャンルにどハマりしたオタクなんですが、なんだか重なる部分が見受けられこれはイケるぞ(?)と思ったので、HiHi Jets界隈に刺さりそうなV6の話をしていきます。要は共通項を挙げるという建前のこじつけです。

 

1.テンション

V6もHiHi Jetsも、陽側の人種というよりはこのメンバーだから楽しそうにしてるぽいところがカワイイ。あとなんか耽美っぽい感じじゃなくて、ほのぼのとした箱庭感?メンバー内だけできゃっきゃしてる。

井ノ原くんが紅白の司会を務めた年、1人遅れて楽屋に戻ろうとした際エレベーターホールの前でなんだか女子高生みたいに盛り上がってる人たちがいるなぁと思ったらV6の5人だった、っていうエピソード大好き。あと自分たちでは「いや〜〜俺ら仲良いんすかね?」「良い距離感だと思いますよ」とか言っちゃうくせに、スタッフさんや共演した方から「V6めちゃめちゃ仲良い」って暴露されちゃうところも大好き。

とりあえずYouTube公式に上がってる動画のリンクを貼りますが、やかましくてしょうもないノリのV6は「Mission V6」という超低予算番組(愛しとる)で見れるので、ご興味ある方は是非。学校へ行こうの6人旅回もオススメです。

↓参考動画

https://youtu.be/Q3fEWX0-C_4

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↑「メンバーの写真を時系列順に並べる」という企画でボケボケになるリーダー・坂本に「ジャニーズショップじゃねーんだよ」というツイッタラーも真っ青のパンチラインをぶっこむ森田剛ちゃん

 

https://youtu.be/6-0ZNsYTRac

V6がただ人狼をするだけの動画。うるさくてカワイイ。

https://youtu.be/jqkPlFiSUuU

V6がアドリブで即興芝居をする動画。スタッフさんがV6のことをめちゃくちゃオモロイと思ってそうなところ、HiHi JetsYouTubeのスタッフさんを思い出す。ていうかこれかの神回エチュード人狼みたいなもんだよ。

エチュード人狼の動画↓

https://youtu.be/4jlrSd3YMlc

 

上の動画ご覧になるとお分かりいただけるかと思うんですが、最年長坂本昌行がヤジを飛ばされる絵面、見覚えありませんか?

そうですね、髙橋優斗ですね。年下が年上にやいのやいの言えるグループ。この点は後述します。

 

ちなみにエイベックスのV6班は金と権力とセンスを持ったオタクだから平気でこういう特典映像をつけてきます。ここ数年で特に好きなのは、2015年コン円盤の「オーディオコメンタリー」と称した「V6が手巻き寿司を作りながら自分たちのコンサートを見るだけののんびりホームビデオかな。みんなスタジオを自宅だと勘違いしたのか、ちょいちょい誰も話さない時間があってウケました。

 

2.メンバー内ポジション、関係性

色々あるので箇条書きでいきます。

  • 現存する最古のシンメ

最年長坂本昌行と年齢上から2番目の長野博の愛称。Jr.時代に1度退所し、その期間中週1ペースで長電話をしていたというゴリヤバエピソードを持つ俺たちの長老組。Jr.時代バチバチの一匹狼ヤンキーだった坂本昌行と人畜無害な顔した優等生の長野博が一体どうやって仲良くなったのかは永遠の謎(でも坂本くんのほうが幽霊とか虫が苦手で、長野くんのほうが肝が座ってて動じないとかいうギャップ)本人たちも覚えてないし気づいたらこうなってた、みたいなこと言いよる。好き。

メンバー公認の公式伴侶シンメというところがはしみずを彷彿とさせる。他メンも「(最古のシンメは)一緒に住んでるんでしょ?」「2人だけの空気できちゃってる」とか言っちゃうほどの絶対的存在。はしみず以外の3人が「はしみずはもうね…………」みたいな雰囲気出してるの大好きなんですよね。

  • メンバーにいいようにされる最年少

これは岡田准一の話なんですけど、美人、器用、多才、奇行に走りがち、メンバー内最年少、喋り方がひらがな。身に覚えありません?作間龍斗ですね。

日本アカデミー賞俳優もV6の中ではただのかわいいかわいい最年少なんです。「V6の愛なんだ」という特別番組でオカダが学生の前で特別授業をするコーナーがあるんですが、年上5人からインカムで無茶振りをされる岡田准一がかわいくてかわいくて仕方ない。嫌がりながらそれに従うのもかわいい。でも2017年コンのMCではやりたい放題の大暴走末っ子感を炸裂させてて思わず抱きしめた。年上メンが「もうアイツは好きにさせてやろう…」みたいな雰囲気だったのも最高でしたね。

イナゴを無理矢理食べさせられる作間もかわいくてかわいくて仕方ない。あと彼も意外と「最年少」っていう立場のメリットを存分に駆使してるタイプだと思う。いつだかのポポロで髙橋に抱きついてる写真見てそれを確信しました。

岡田准一はカワイイカワイイりんごほっぺちゃんから成長するにつれて後輩の尻を揉みしだく変態おじさんになってしまったんだけど、作間もエキセントリック変態おじさんになっちゃったらどうしよう。変態おじさんになるかどうかは分かんないけど、すでにかなり変な子だからなあ。岡田准一も相当変な子なんだけど(一番好きなエピソード:趣味で彫った木彫りの熊を家の前に置いて近所の子どもが持っていくまで見守る)、作間も結構…………。

奇人の末っ子大好き。

  • 年下に野次られる最年長

坂本昌行と髙橋優斗の話です。年下メンが年上にやいのやいの言えるグループ、ぶっちゃけもう無条件に""良""いんですよね。失礼とかそういうことじゃなくて、言える環境が整ってるんだなっていう。

でも野次られるだけじゃなくてめちゃめちゃ大切にされてるんですよこの2人。まあこの2グループは誰のこともしっかり尊重してると思うんだけど、やっぱ最年長がそういう扱い受けてるとコレだよコレェ!!!!!!!!となるものはある。今でこそミュージカル常連で事務所内指折りの歌うまジャニーズで知られる坂本くんもJr.時代は歌が苦手で、悔しくて練習しまくった結果ジャニーズで初めてディズニー映画の日本語版主題歌を担当した経歴がある。努力の人なんですよね。井ノ原くんが「坂本くんが手を抜かない人だから俺たちも手を抜けない」って言ってたけど、個人的に坂本くんは理想の最年長だと思ってる。それでも「俺は(リーダーとしては)何もやってません」って笑えちゃうのもね…人として強い。

髙橋もすごい。周りよりも遅めの入所で(確か坂本くんも高校生の時に入所してる)何にもできないまま突っ走らないといけなくて大変だったろうけど、Make You Wonder見て歌うまくなりすぎてて気絶した。ローラーもすごいよ。ていうか大体入所10年・6年のベテラン中堅年下メンにあんだけ愛されてる時点でもう高橋が""最高""なの分かりきってるよね。おれたちの最年長メンは最高。

あと一見扱いにくそうなのにオタクからカワイイカワイイと言われる天才枠とか(森田剛ちゃんとだおちゃん)不老不死のアイドルアンドロイド三宅健さんとおみじゅのホスピタリティに似たものを感じるとか色々あるんだけど書ききれないから割愛します。

 

それからグループ内の「お互いを尊重する」「褒める」っていう雰囲気も似てると思います(直近だとダンスクのHiHi Jetsの対談読んでガチ泣きしました)。V6が20周年を迎えるにあたり、メンバーが作詞して井ノ原くんが作曲した「〜此処から〜」という曲があるんですが、V6イズムが詰め込まれた歌詞なので是非ご覧いただきたい。

↓歌詞リンク貼ってます

http://j-lyric.net/artist/a001a50/l036da8.html

力を抜いて軽やかに優しく、というV6の雰囲気が伝わる歌詞ですが(この辺はちょっとHiHi Jetsとちがうかな、彼らは「ユラユラ流れて行こうぜ」とは歌わないと思う)、タイトルの「〜此処から〜」が「此処からいなくならないで」という意味だと判明するところで泣き叫びました。ここの歌詞書いたの誰だと思います?森田剛ちゃんですよ。強く抱きしめたい。

 

3.ジャニーズ魂

HiHi Jetsは諦めない(ラノベのタイトル?)し、V6も諦めない。諦めないというか、「妥協しない」のほうが近いかもしれない。

パフォーマンスのクオリティが尋常じゃなく高い。いつでもどこでも仕上げてきて多くを語らずに去って行くからオタクが動揺する。元々職人気質のメンバーが揃っているのもあって、黙々と仕上げて最高のやつ披露してしばらく隠居する(?)のがここ最近のV6。

ここ最近のV6のMV↓

https://youtu.be/NmUbUKlL9sQhttps://youtu.be/6dVcELPBMQo

2017年のシングル。めっちゃ踊る。

https://youtu.be/IlUOVRH_BB4

2018年のシングルB面。めっちゃ踊る。

https://youtu.be/NmUbUKlL9sQ

今年のシングルB面。めっちゃ踊る。

 

踊らないと息絶えるんかな?

あとこの人たち、2015年のベスアで全員バク転してます。当時平均年齢38.8歳。彼らの限界って一体どこにあるんだろう。

V6って2019年12月時点で平均年齢42.8歳なんですけど、この年齢まで「歌って踊る」パフォーマンスを披露してるアイドルグループって、少なくとも日本には今までいなかったんですよ。アイドル界の歴史を切り開いていくV6、カッコよすぎる。つまり私たちはアイドルの歴史が変わっていくところを目撃してるんです。

「いつまで踊りますか?」みたいな質問に対して「ファンの方に求められる限りは」なんて答えるし、自担こと長野くんは45歳の誕生日公演で「これからも年齢を理由にせず歌い踊り続けたい」とか宣言するし…。今年の夏にトニセンが舞台をやってたんだけど、ジャニーズJr.ですか?みたいなフレッシュでカワイイ曲と振り付けをかましてきて泣いた。要はこの人たち、一生「アイドル」でいてくれるつもりなんだよな。優しすぎる。

HiHi Jetsもオタクに対してすごく優しいと思う。全然オタクのこと置いてけぼりにしないよね。一見、卍俺たちについてこいや卍みたいなスタンスなのに。なんかスゲー着地点フワフワだけど、要約するとV6もHiHi Jetsも職人気質で諦めが悪くて(爆褒め)オタクに対して優しいよねっていう話。

 

タイトルは「V6、HiHi Jetsのオタクに見つかれ」にしたけど、逆にHiHi JetsもV6とV6のオタクに見つかってほしい。HiHi Jets、アツヒロさんと寺ママと田中樹以外の先輩からほっとかれてるからなー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!いいんだけどね!!!!!!!!!!!!!!!でもやっぱちょっとさ先輩からの見守り的な何かががほしい。味方になってくれる先輩がいてくれると大変勝手ながら安心する。

三宅健さんとか絶対HiHi Jets好きだと思うんだけどな。以上です。

HiHi Jets、V6の曲歌わん?

 

こんにちは。

この世に1人しかいない(調査:わたし)V6とHiHi Jetsの掛け持ちオタクです。

HiHi Jetsのオタクになってから5ヶ月ほど経ちましたが、HiHi JetsはV6の曲を全く歌わない。多分Can do! Can go!とGUILTY(猪狩作間のみ)しか歌ったことない。間違ってたらすみません。ハニビは歌ったことあったっけ?

というわけで早速HiHi Jetsに是非とも歌っていただきたいV6曲7選を書き連ねていきます。

 

1.大人Guyz

2013年 アルバム「Oh!My!Goodness!」収録

 

渋谷区エリアに繰り出したV6が爆買いする曲。

趣味に「散財」を挙げる猪狩蒼弥擁するHiHi Jetsがこれ歌ってるの見て勝ちたい。

歌割りがトニセン(V6の年上組:坂本長野井ノ原)カミセン(V6の年下組:森田三宅岡田)で分かれてるんだけど、HiHi Jetsなら声質大人っぽい組とカワイイ組で分けたい。でもハシモ以外の4人が割と声質カワイイ組だから悩み所。

 

2.サンダーバード -your voice-

2004年発売のシングル表題。アルバムだと2005年の「musicmind」に収録。

 

これ絶対髙橋優斗センターで見たい。ていうか逆にこれまだやってないの?わたしが新規すぎて知らないだけ?自分、髙橋優斗の「スーパーヒーローになる」といった旨の発言大好きオタクなんですが、

そうさ ヒーローになるよいつでも

守るべき誰かのためなら

だからきっとそこで待っていて

My name is Thunderbirds 

光る翼 サンダーバード

この歌詞を歌う髙橋優斗、横浜アリーナメインステージの0番で見たすぎん?

君の透明な声見つけるよ

どんな雑踏に紛れていても

↑あとここ髙橋のソロじゃないと駄々こねる

 

HiHi Jets単独横アリ公演、待ってます!

 

3.BING♂

2013年 アルバム「Oh!My!Goodness! 」収録

 

ファルセット大渋滞の超絶オシャレ曲。HiHi Jetsのファルセットが聴きたいという私欲が抑えきれなかった。

人生なんて

そんなもんさ

神様

グルグル回せMY LIFE

ってどこか達観してる歌詞がHiHi Jetsに似合う。ただ欲を言えばもうちょい俺の運命は俺で切り開く感がほしいけど。

あと間奏に「ご!」って言う回数がちょうど5回なんですよね(本家だと坂本くんだけ曲終わりに言う)横アリのセンターステージでめちゃくちゃにふざけてほしい。

HiHi Jets単独横アリ公演、待ってます!

 

4.BRAND NEW DAY,BRAND NEW LIFE

2007年 アルバム「Voyager」収録

 

歌詞がいい。

ただただ歌詞がいい。

感謝しているよ こうして今は

男どうし 肩を並べて

BRAND NEW DAY,BRAND NEW LIFE

未来について

語り合ったりできること

ここ、上2行を髙橋猪狩作間に、下3行をはしみずに歌われたら横浜アリーナの2階スタンド席で泣きながら崩れ落ちる。

アンコールか本編の終盤でやってくれないかな。

HiHi Jets単独横アリ公演、待ってます!

 

5.Hard Luck Hero

2006年 アルバム「Very best Ⅱ」収録

 

タイトルがHiHi Jetsすぎる。

HiHi Jetsは戦隊モノの主人公にもダークヒーローにもなれるけど、今回の場合は後者。あと、

運命の 世界中が待っているぜ

俺たちのことを呼んでるんだぜ

って歌詞、似合いすぎん?

HiHi Jetsの「誰かに操られたり、人に気に入られるためにやるんじゃなくて、自分たちがやりたいことをちゃんとやる」っていうスタンスが大好きで、この人たちがこの信念を変えないままアイドル界の頂点を獲ったら、日本のアイドルを取り巻く色んなことが良い方向に変わるんじゃないかって大真面目に思ってるんですよね。

今求められてるのはHiHi Jetsみたいに自分のことも相手のことも大事にする、既存の言葉じゃ形容できない新しいアイドルだよ。新時代の幕開けにはHiHi Jetsが立役者として君臨してほしいもん。

突然爆語りすんな。

 

6.Medicine

2009年 シングル「GUILTY」収録

 

One Kissみたいな透明度高めの曲すら見事に自分たちのものにしちゃうHiHi Jetsなら絶対こういうのも似合う。とにかくカワイイし名曲なんだよね1回しかコンサートでやったことないけど。

これに関しては本気で歌割りを考えました。

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※白=髙橋優斗、青=橋本涼、赤=井上瑞稀、緑=猪狩蒼弥、紫=作間龍斗

1サビ最後の「平凡な未来さえ愛おしい You're my holy love」で気絶する作間ガチ婚オタクの姿が目に見える。

 

7.X,T,C, beat

2001年 アルバム「Volume 6」収録

絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対やってほしい

マジで絶対に似合うしHiHi Jets横アリ単独公演でこれのイントロが流れた瞬間オタクとしての魂成仏できる

これに関してはまず曲を聴いてほしいけど違法動画しか無いから貼れない 〜完〜

簡単に言うと猪狩が天下を統べてHiHi Jetsが遊び慣れてる男になる曲

 

以上です。

多分まだ他にもありますがいったんここで終わりにします。V6とHiHi Jets、いつかどこかで出会ってほしいな。わたしだけが楽しいので…

HiHi Jets単独横アリ公演、待ってます!

 

追記:2019/12/08

8.リスク

2007年 シングル「way of life」収録

 

まず歌詞を見てほしい。

ギラついた夢持つ奴は

みんなこの街を目指す

言い訳(ノイズ)混じりの言葉捨て

ダイスを振ればいい

これ1番Aメロなんだけど、あまりにもHiHi Jetsすぎたからイントロ終了即はてブロ開いて追記した。

歌詞がHiHi Jetsすぎるから勝手に架空の少クラ放送してもいい?だって『Goin' crazy Are you ready? 全てを掴むため』って赤い照明にギラギラの衣装で歌ってるHiHi Jets見たいでしょ?見たい。架空の少クラ放送します。